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AI時代に生き残る「非代替スキル」とは? AIを使いこなし、付加価値を創造する”3つのコアスキル”

AI時代に生き残る「非代替スキル」とは? AIを使いこなし、付加価値を創造する”3つのコアスキル”

第1回:問いを立てる力(論理的思考)
 

ビジネスをしている中でもAI時代がいよいよ本格的に到来しているのを日々感じますよね。

1990年代、PCが産業にもたらした影響は大きく、ビジネスはそれ以前と以後で全く様変わりしました。

しかし、AIはそれ以上のスピードで世界を変えると言われており、その影響は計り知れません。

多くの職種がAIに代替される予測が出ていますが、その世界で生き抜くためにはこれまでと何が異なるのか?

それは、単なる「操作」のスキルから「思考と対話」のスキルへと、価値の源泉がシフトすることです。

今回から3回に渡り、その要素を詳しく解説します。

  


 

「正解」の価値が暴落し、「問い」の価値が暴騰する時代へ

 

かつてのビジネス現場では、上司や顧客から与えられた課題に対し、いかに早く「正解」を導き出すかが評価の対象でした。

しかし、生成AIの登場により、その「正解を出すプロセス」の多くは自動化され、コストは限りなくゼロに近づいています。

これからの時代、人間の役割は「何が問題なのかを定義し、AIという強力なエンジンにどの方向へ進むべきか指示を出すこと」へと劇的にシフトします。


1. 「問い」がビジネスの成否を分ける理由

AIは膨大な知識を持っていますが、「なぜその問題を解く必要があるのか」という意志や目的を持っていません。

例えば、売上が低迷している際、AIに「売上を上げる方法を教えて」と聞いても、返ってくるのはネット上の一般論(フレームワークの羅列)に過ぎません。

ここで求められるのが、論理的思考に基づいた「問いの具体化」です。

* 「現在の顧客層の離脱要因はどこにあるか?」
* 「競合他社と比較した際の、我々の唯一無二の弱みは何か?」
* 「5年後の市場環境を前提としたとき、今捨てるべき既存事業はどれか?」

このように問題を構造化し、AIが「解ける形」に切り出す力こそが、アウトプットの質を決定づけます。


2. 論理的思考は「AIへの発注力」になる

論理的思考とは、複雑な事象を分解し、整理することです。これができないままAIを使うと、

いわゆる「ゴミを入力すれば、ゴミが返ってくる(Garbage In, Garbage Out)」状態に陥ります。

AIに高品質な仕事をさせるための「問いの立て方」には、以下の3つの論理的ステップが必要です。

* 目的の明確化(Why): 何のためにこの回答が必要なのか、背景を定義する。
* 要素の分解(What): 課題をMECE(漏れなく重複なく)に分解し、どの部分をAIに考えさせるか決める。
* 制約条件の設定(How): 出力形式、ターゲット、絶対に外せない視点を指定する。


3. 「オペレーター」から「アジェンダ・セッター」へ

これまで「優秀な社員」と呼ばれていた人の中には、指示されたタスクを正確にこなす「優れたオペレーター」が多く含まれていました。

しかし、オペレーション業務がAIに置き換わる中、生き残る人材は「アジェンダ・セッター(議題設定者)」です。

自ら問いを立て、AIを部下のように使いこなし、新しい価値(アジェンダ)を世の中に提示できる人間。

それが、AI時代に最も高い報酬を得る人材の定義となります。

 


 

おわりに

 

・今すぐできるトレーニング

毎朝、自分の業務に対して「この仕事で解決すべき『真の問題』は何か?」と3回深掘り(Why思考)してみてください。

AIにチャットを打つ前に、紙とペンで問題を構造化する5分間が、あなたの市場価値を倍増させます。


当社で研修を実施する場合、自社の課題をAIへの問いに変換するワークショップ等を実施しますので

社員の皆様が「作業」から「クリエイティブな思考」へ変化する瞬間を体感することができます。

次回は真偽を見極める力(クリティカルシンキング)です。

今、企業はAIに対応する地力をつけ更なる成長を遂げるか、時代に取り残され衰退するかの岐路に立っています。

ご相談は無料ですので、手遅れになる前にぜひ一緒に対策を考えましょう。